NHW20プリウス インバータウォーターポンプ交換

皆様こんにちは、お世話になっております。先日、JAFのロードサービスより、ヒューズが飛んでエンジンが始動できなくなったプリウスの入庫は可能ですか?との連絡が入りました。電話では情報も伝わりにくいため、症状を見る為に1度お預かりする事にしました。

 

 

入庫したプリウスは平成20年式のNHW20プリウスです。走行距離は28万キロを超えていました。トラブルの状況は、道の駅で昼食後にエンジンをかけ、しばらくしたらエンジンが停止、ボンネットから白煙が出たとのことでした。

 

 

ボンネットの下からはプラスチックが焼けたような匂いがしていました。ヒューズを調べるとAM2という箇所のヒューズが切れていました。AM2はイグニッションやエンジンコントロール、ハイブリッドシステム等、プリウスにとってはかなり重要な部分のヒューズです。ヒューズが切れた原因はどこにあるのでしょうか。

 

 

焦げ臭い匂いはヘッドライトの後ろあたりからしていました。過去の事例等から照らし合わせるとインバータのウォーターポンプが不具合を起こしている疑いが強いです。実際にヒューズを入れ替え、イグニッションをオンにしてもウォーターポンプの作動音がしていませんでした。

インバータのウォーターポンプは助手席側ヘッドライトの後ろにあります。

こちらがインバーター用の電動ウォーターポンプです。目に見えておかしい所は無さそうです。冷却水を抜き、取り付けボルトを外して新品と交換していきます。

こちらが新品の電動ウォーターポンプです。

 

取替作業が終われば冷却水を補充し、エア抜きを行い完成です。IGオンで元気良くウォーターポンプが回り始めました。

冷却水の補充にはクーラントチェンジャーを使用すればスムーズに作業出来ます。作業後に30分ほど試運転を行いましたが不具合もなく、無事に納車となりました。

 

作業後に、不具合を起こしたウォーターポンプをチェックしてみると、裏側に焼け焦げた跡がありました。最初に感じた焦げ臭い匂いの発生源もここでした。NHW20プリウスの、インバータ用ウォーターポンプはリコールにもなっている箇所です。もしお済みでない場合は、今回のような症状が発生しやすくなっている恐れもありますので、NHW20プリウスを所有されている方は『こちら』から確認してみて下さい。今回入庫した車両はリコール対策済みでしたが、走行距離が28万キロという事もあり、不具合を起こしてしまったのではないかと推測されます。

 

三重県から丹後半島への旅行の途中でアクシデントに見舞われてしまったこちらのお客様は少し日程を変更されたようでしたが、当日は無事に目的地にたどり着かれ、宿泊することが出来たそうで何よりでした。イレギュラーな入庫でしたが、運良く代車もご用意でき、なんとか旅行を続けていただけたのは不幸中の幸いだったかと思います。

走行距離が多くなったプリウスにとって心配すべきポイントはバッテリーだけではありません。今回のウォーターポンプもハイブリッドシステムにとってはかなり重要なパーツになります。長く安全にプリウスに乗りたいお客様からの予防整備のご相談も受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。よろしくお願い致します。

 

お問い合わせ、お見積もりは『コチラ

その他、オススメの記事です。

平成26年式 30型 プリウス S 後期型 ホワイトパール 極上車が入庫しました!

30 プリウス EGRバルブ、インテークマニホールド清掃

ZVW30 プリウス 後期 ハイブリッドバッテリー交換

この投稿へのコメント

コメントはありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL